江戸時代の民家「旧 長沢家住宅」を中心に、管理棟、庭などで構成される敷地を都筑民家園といいます。
旧長沢家住宅の主屋及び馬屋は、1997年に現在の「都筑民家園」に移築され、重要な歴史的建築物として、横浜市指定有形文化財に指定されています。
長沢家は、横浜市歴史博物館から程近い都筑郡牛久保村(現在の都筑区牛久保町)にあった旧家で、江戸時代の一時期、村方三役の名主役や組頭を務めていました。旧長沢家住宅の建築年代は、新しい形式も取り入れられているものの、柱の一部にチョウナ仕上げが見られること、土間境の柱が大黒柱となっていないこと等の古い形式を残しているため、横浜に残っている民家の中ではかなり古いものであることがわかりました。
長沢家が建っていたかつての環境は、丘陵地の裾にあって、屋敷の南側が谷戸田の水田で、その東に肥料小屋の「しもや」、西南に物置、東南に車庫があって、東北には竹藪、北側には太いケヤキの老木がありました。
主屋・馬屋
主屋・馬屋
主屋と馬屋はロウカでつながれ、棟をそろえて連続して建てられています。主屋の柱は一間毎にたてられ、各柱間には板戸2枚と障子戸1枚が入ります。